「やる気がある/ない」は脳内神経物質がミソ

今日はなんかやる気が起きないなぁ。

やらなきゃだけど、行動に起こせない。

私たちは忙しさを言い訳にやりたいことがあってもできなかったり、日常のことがとても面倒に感じたりすることがあります。

周りの方でいつも元気で活力に溢れた方を見て羨ましく思ったりすることもあります。

この違いは何なのでしょうか?

それは脳内の神経伝達物質による違いでした。

ヒトの行動は脳からの指令によって起こっています。

指令を起こさせるためには脳の中で信号を送る物質が必要です。

そこで神経伝達物質が放出される必要があります。

神経伝達物質の役割について

脳内で合成される化学物質である神経伝達物質はやる気を高める変化を起こします。

そして、この物質により行動の状況を脳に記憶として保存してくれます。

記憶した状態が次の更なる行動へと導いてくれます。

神経伝達物質が放出されれば、やる気に満ち溢れた毎日が過ごせれそうですね

やる気に影響を与える神経伝達物質とは??

やる気に影響を与える神経伝達物質は二つ。

  • ドーパミン
  • ノルアドレナリン

どちらも行動を起こすために重要であり、注意・意識をむけることにも影響を与え、集中して何かに取り組む際に大きく影響を与えます。

また、行動は意図したものもあれば、意図しないものもあります。やりたいことを

ドーパミンの特徴

ドーパミンは「探し求める」ための情動と言われている。

数多くある情報から意図しない情報を減らすことで認知、注意を高めています。

ワクワク」と意図したものを求める脳の状態となり、余計な情報に注意が向かないようにしています。

ドーパミンとβエンドルフィン

ドーパミンによりβエンドルフィンが作られやすくなります。

βエンドルフィンとは「脳内アヘン」と呼ばれる快感物質。

この物質により「もっと行動したい」という快感を生み、よりアクティブとなります。

ノルアドレナリンの特徴

Fight or Flight(闘争または逃走)」の役割を果たします。

交感神経と連動して放出されることが多いです。

ノルアドレナリンとコルチゾール

ノルアドレナリンは戦う時などに出るコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンを導きやすい。

コルチゾールは「もうやめたい」というストレスを感じさせます。

ドーパミンとノルアドレナリンがやる気に影響を及ぼす神経伝達物質と言われています。

一見、ドーパミンが多くて、ノルアドレナリンが少ない方がいいんじゃないかと思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、二つの物質の作用が拮抗的にバランスよく機能することで行動を起こした時に長続きするかどうかを決める指標となっています。

ドーパミンが多くて、ノルアドレナリンが少ない状態がベストではない??

ドーパミンが多い状態は刺激や情報に向かう状態で、新しい学びに行動を導きます。

この状態は、外部のノイズに対して注意が向きにくなります。

しかし、一定の集中はできるものの、ノルアドレナリンによる注意の強化は得られていないです。

やりたいことをやっているはずなのに集中しきれないような状態です。

このことからドーパミンとノルアドレナリンが共に出ている状態が最も行動のパフォーマンスが勝る状態だと考えられます。

ドーパミンは挑戦へ向かう状態を高めます。

一旦行動を起こすと、ドーパミンは出にくくなってしまいます。

そこで情報や学びを得るとβエンドルフィンが合成され心地よさを脳に表現されます。

そして、脳の中に記憶として定着させてくれます。

そのことで次の行動がさらに起こしやすくなります。

ノルアドレナリンも大事な理由

新しい学びを手に入れるときは、いつでも困難な時が多いです。

そのため、快の体験を味わうことは少なく、脳にストレスが溜まります。

βエンドルフィンは合成されず、脳は集中を高めようとノルアドレナリンを誘引します。

それでもうまくいかないとストレスホルモンを誘引する可能性が高まります。

大人になってからのやる気はエネルギーを要し、一定のストレスがかかります。

しかし、この反応は決して悪いものではありません。

ノルアドレナリンは注意や意識を高めてくれます。

ドーパミンの効果をベースにノルアドレナリンが高まった状態での行動がやる気に満ち溢れたパフォーマンスが高い状態となります。

二つの神経伝達物質が出た状態での行動は、伝達物質自体の効果と継続性をもたらすことで強い記憶を形成し、あらゆる行動に最高な脳の状態となります。

やる気で大切なこととは?

自分にできないことや足りないと思うことが多いです。

ネガティブな思考へと陥り、ストレスと感じてしまいます。

いかにポジティブな行動として捉えるか。

最初の意図、目的をしっかりと自分自身で認識していることが大切です。

そして、普段からどれだけ新しいものと触れ合っているかが重要なポイントです。

やる気を導くピラティス

ピラティスでは自分自身の状態と向き合うことから始めます。

それは普段の自分の気持ちと向き合う練習にもなります。

向き合うことで意図や目的が明確になり日々の生活にやる気が出やすくなると思います。

また、様々な動きにチャレンジしていくことで、やる気を起こすためのスイッチが入りやすくなります。

日々をより楽しく豊かに

少しずつ楽しみながら一緒にピラティスをしませんか?


豊橋でピラティス

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