年齢は背骨の柔らかさで決まる

もし30歳で貴方の背骨が柔軟性に欠け、硬かったら貴方は年をとっています。

もし60歳で貴方の背骨が完璧な柔軟性を保っていたら貴方はまだ若いのです。

ジョセフ ・ピラティス

ピラティスは全身の隅々までコントロールすることを目標としたエクササイズです。

数百種類とあるエクササイズには背骨の動きを引き出すエクササイズがたくさんあります。

ピラティス氏は年齢は年の数ではなく、背骨の柔軟性とおしゃっています。

丸まった背中では年をとったように見えてしまいますよね。

2020年11月9日、11月16日、ポールスターピラティスの動きの原則「脊柱のアーティキュレーション」についてオンラインで学びました。

アーティキュレーションとはなんなのか?

アーティキュレーションArticulation=はっきりと区切る

脊柱の動きをはっきり区切る。

背骨は全部で24個あります。

その背骨の一つ一つの動きを分節的に行うことが脊柱のアーティキュレーションです。

分節的に行うことで背骨はしなやかに、美しく動かすことができます。

日常生活では「よく動いている部分」と「あまり動いていない部分」があります。

この偏りは肩こりや腰痛といった体の不調に繋がる可能性が高まってしまいます。

じゃあ背骨をたくさん動かせばいいのか?

そうではありません。

背骨の動きには法則があります。

その法則を背骨を動かす際に考慮することでより正しい動きができるようになります。

フライエットの法則

1920年代にオステオパシーで有名なハリソン・H・フライエットが「フライエットの法則」として脊柱の力学モデルを発表されています。

今から100年前のため様々な知見が発表されていますが、有用な力学モデルとして紹介されています。

フライエットの法則は3つ。

  1. タイプI
    中立位の時、側屈時に凸側への回旋を起こす
  2. タイプⅡ
    非中立位の時、回旋と同側へ側屈を起こす
  3. タイプⅢ
    3軸のうちのいずれかの運動面に動きが起こると、他の運動面の可動性を低下させる

タイプⅠ

中間位(ゆるやかな屈曲位)から側屈すると、椎骨は側屈によってできた反対側へ回旋する。

タイプⅡ

関節面が接触している屈曲位か伸展位から脊柱を側屈すると、椎骨は同側回旋する。

タイプⅢ

脊柱の一方向への動きにより、他の面での動きが制限される。

(例)脊柱を屈曲すると回旋での可動域は小さくなる。

法則を理解した上でエクササイズをする

一方の方向へ体をねじることが難しいという方に対して、難しい方向へ繰り返し繰り返し行っても思うように動きの改善にはつながりません。

そんな時はフライエットの法則を考慮し、背骨の側屈や屈曲もしくは伸展位から側屈を加えることで、改善に繋がる可能性があるかもしれません。

体の動きにはフライエットの法則のように法則があります。

法則から間違ってしまえば、よくしようとしても悪くしてしまうこともあります。

正しい動きを適切に。