クリスマス前に立ち止まる。“忙しさで姿勢を失う”12月の体のサインとは？【豊橋】

12月も後半に入り、街中にイルミネーションが灯りはじめ、どこか気持ちが落ち着かないような、でも少し高揚感のある、そんな独特の空気が流れる季節になりました。
やるべきことが次々と押し寄せ、仕事・家庭・行事のすべてが加速していくこの時期は、私たちの身体にも、実はとても大きな負担がかかっています。

スタジオに来られる方からも、最近こんな声をよく耳にします。

「気づいたら肩が上がっていました」
「呼吸が浅くて、胸が苦しい感じがします」
「姿勢がどんどん丸まっている気がするんです」

忙しさが続く12月は、身体の変化を“感じる余白”が少なくなるため、
本当に大切なサインほど見落としやすくなる季節です。

今日は、そんな“12月特有の姿勢の乱れ”について、
ピラティスの視点も交えながらゆっくりと読み解いていきます。

12月は「姿勢の感覚を失いやすい」季節

冬の寒さと年末の忙しさが重なるこの時期、私たちの身体は無意識のうちに緊張状態に入りやすくなります。
気温が下がり体温を保とうとする働きが強まると、肩をすくめ、背中を丸め、胸郭を閉じるような姿勢が自然に生まれます。

さらに忙しさによる自律神経の乱れも重なり、
「姿勢をコントロールする感覚」が鈍ってしまいます。

本来であれば、肩の高さ・胸の広がり・骨盤の角度などの微妙な変化を自然に感じ取れるのですが、
脳が“やること”でいっぱいになると、身体のサインは後回しにされ、
気づけば姿勢がボロボロ…ということが本当に多いのです。

これが12月特有の、
“姿勢の自己認識が落ちやすい”問題です。

姿勢の乱れの背景には、呼吸があります。
寒さと忙しさが続くと、胸郭まわりが固まり、
胸が“内側に巻き込まれるような”姿勢になってしまいます。

胸郭が閉じる
→ 肋骨が動かなくなる
→ 横隔膜の働きが弱まる
→ 呼吸が浅くなる
→ 肩で吸うクセが強くなる
→ 首・肩・背中がさらに緊張する

この流れはまるで雪だるまのように大きくなり、
気づいたときには肩や首、腰まで負担が広がっている、
という状態に陥りやすくなります。

12月は、この“浅い呼吸の連鎖”が非常に強く出やすい季節です。

忙しいと姿勢が崩れる。
これは一見ネガティブに思えるかもしれません。

しかし実は、これは自然な身体反応であり、
「頑張りすぎていますよ」という身体からのメッセージでもあります。

・胸が閉じてしまう
・肩がすくむ
・腰が固まる
・呼吸が浅い

これらはすべて、身体が“あなたを守ろうとしている状態”。
決して悪いわけではありません。

ただし、そのまま気づかずに12月を走り抜けてしまうと、
年末年始のタイミングで一気に腰痛・首こり・肩の張りが押し寄せてくる、
ということが本当に多いのです。

ピラティスは“自分の身体に戻る時間”。
それは12月という季節に、とても大きな意味を持ちます。

ピラティスでは、
胸郭を開き
背骨を動かし
呼吸に広がりを取り戻し
骨盤の位置を感じ
身体のセンサーを呼び覚ます

こうしたプロセスを丁寧に積み重ねます。

忙しさで乱れた姿勢は、
それだけで「整いしろ」がたくさんある状態。
だからこそ、
12月は姿勢改善の効果が実感しやすい季節なのです。

短時間でも、1回でも、
“本来の自分の姿勢”に帰ってくる感覚が戻ります。

忙しい12月だからこそ、
「一度立ち止まる時間」をつくることが、
姿勢と心身のリセットにつながります。

マンツーマンで姿勢を丁寧に見ながら、
冬に固まりやすい胸郭・背骨・骨盤のバランスを整え、
呼吸しやすい身体へ導きます。

自宅でも「自分の姿勢に戻る時間」をつくりたい方へ。

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