眠りの質は“呼吸の深さ”で変わる?知っておきたい呼吸と睡眠の話

お客様

最近、寝つきが悪くて…寝ても夜中に目が覚めちゃうんですよね。

トレーナー

それ、実は“呼吸”が関係しているかもしれません。

お客様

呼吸ですか?睡眠と関係あるんですか?

トレーナー

実は大いに関係があります。しかも、この時期は特に呼吸が浅くなりがちで、それが眠りの質に大きく影響しているんです。

🔍 夏の終わりは、呼吸が浅くなりやすい

「ベッドに座り、頬に手を当てて疲れた表情を浮かべるアジア人女性。眠りの浅さや不調を訴えている様子が伝わる室内シーン。」
ぐっすり眠れない夜、その原因は“呼吸の浅さ”かもしれません。

9月は、夏の疲れを引きずったまま気温や湿度が不安定になる季節。
寝苦しい夜や冷房の影響で、自律神経のリズムが崩れがちになります。

この時期に多いのが、「呼吸が浅くなる」こと。
無意識のうちに肩がすくみ、胸だけで呼吸をしてしまう“胸式呼吸”の状態になっている人が非常に多いです。

🧠 呼吸と自律神経、そして睡眠の関係

研究では、呼吸の仕方が自律神経系に大きく影響することがわかっています。
とくに「ゆっくりと深い呼吸(腹式呼吸)」を行うと、副交感神経(リラックスの神経)が優位になり、心拍数や血圧が安定しやすくなるのです【1】。

つまり…

  • 呼吸が浅いと → 緊張モード(交感神経)になりやすく
  • 呼吸が深いと → リラックスモード(副交感神経)が働きやすい

となり、それがそのまま「眠りの質」に直結するというわけです。


お客様

なるほど…確かに、寝る直前までスマホ見てて、呼吸が浅くなってるかもしれません。

トレーナー

まさにその通りです。現代人は“浅い呼吸”が癖になってしまっていて、それが原因でぐっすり眠れない方も多いんです。

😴 質の良い睡眠に必要なのは、“深くゆるめる”呼吸

以下は、深い呼吸がもたらす体への影響です:

呼吸の深さ体への影響
浅い呼吸胸・肩がこわばる/交感神経優位/眠りが浅くなる
深い呼吸横隔膜が動く/副交感神経が優位/心身がゆるみやすい

また、横隔膜をしっかり使った呼吸は、腹圧を高め、体幹を安定させる役割もあります。
つまり、呼吸を整えることは「体を整える」ことにもつながるのです。

🧘‍♀️ ピラティスが“呼吸を再教育”する理由

ピラティスは、もともと呼吸を非常に重視するエクササイズ。
とくに以下のような呼吸の習得に向いています:

  • 肋骨をしっかり開く“側方呼吸”
  • 横隔膜を使う“意識的な呼吸”
  • 動きと呼吸を連動させる“リズム感ある呼吸”

実際に、セッション後に「眠りが深くなった」「夜中に起きなくなった」という声もよくいただきます。


お客様

深く眠るためにも、呼吸から整えていくんですね。

トレーナー

はい、今の呼吸を見直すことで、体も心も整いやすくなります。まずは“眠れる呼吸”からはじめてみませんか?


🌙 「寝つけない夜」にこそ、呼吸と向き合うピラティスを

  • 寝つきが悪い
  • 眠りが浅くて夜中に起きる
  • 朝スッキリしない

そんなお悩みをお持ちなら、まずはピラティスで「呼吸を感じる時間」からはじめてみてください。

心地よい眠りと、疲れにくい体づくりの第一歩に。
豊橋で“呼吸”を学べるピラティスを、体験してみませんか?

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📝参考文献

【1】Jerath R. et al., Physiology of long pranayamic breathing: Neural respiratory elements may provide a mechanism that explains how slow deep breathing shifts the autonomic nervous system, Med Hypotheses. 2006.
【2】Zaccaro A. et al., How Breath-Control Can Change Your Life: A Systematic Review on Psycho-Physiological Correlates of Slow Breathing, Front Hum Neurosci. 2018.