【参加レポート】運動器機能解剖学研究所10周年&林典雄先生 還暦記念講演会に参加しました|ピラティス 豊橋 koti pilates
2025年6月1日(日)、岐阜で開催された
「運動器機能解剖学研究所 開設10周年&林典雄先生 還暦記念講演会」に参加しました。
まずは、運動器機能解剖学研究所の設立10周年、そして林典雄先生のご還暦、心よりお祝い申し上げます。
臨床・教育・研究の第一線で活躍されてきた林先生のご功績に深く感銘を受けながら、講演会に参加させていただきました。

ピラティス×解剖学で「ただ良くする」に向き合う
koti pilatesは、愛知県豊橋市にある理学療法士が運営するピラティススタジオです。
大切にしているのは、「その方に本当に必要なアプローチを選ぶ」こと。
今回の講演会では、
- 構造を知ることの重要性
- 評価と再評価の視点
- アライメントと筋力の関係
- 決めつけず、変化を見ていく姿勢
こうした臨床の基本であり、核となる視点を改めて深く学ぶ機会となりました。

🔶【特別企画①】私の教え子〜体幹・肩・肘へのアプローチ〜
- 森戸剛史先生(早稲田大学):体幹モーターコントロールの研究と最新対策
- 中川宏樹先生(名古屋スポーツクリニック):肩関節拘縮に対する長時間理学療法技術
- 二村涼先生(名古屋スポーツクリニック):肘関節内側部痛に対する長時間理学療法技術
局所の症状に対し、どの構造が関与しているかを丁寧に検証し、仮説に基づいてアプローチする臨床思考の大切さを改めて感じました。
🔶【特別企画②】膝関節痛診療の核心
- 赤羽根良和先生(さとう整形外科):膝関節痛に対する機能解剖学的リハビリテーション
- 中瀬順介先生(金沢大学整形外科):膝関節痛診療の許可と未来
症状が出る/出ない条件や圧痛の意味づけ、介入による変化の追跡など、仮説検証型のリハビリテーションの重要性を実感しました。
🔶【特別講演】構造の理解なくして診療の質は高まらない
- 二村昭元先生(東京科学大学):正しい解剖所見が運動器診療の質を決定する
「構造を知らずして、評価は成り立たない」
──臨床におけるすべての判断の土台となる、解剖学の正確な理解の重要性を再確認しました。
🔶【特別企画③】鼠径部痛に寄り添う
- 小野志操先生(運動器機能医科学インスティチュート):機能解剖学的リハビリテーション
- 宇都宮啓先生(東京スポーツ医学研究所):鼠径部痛診療の許可と未来
複雑な構造が密集する鼠径部に対し、滑走性や深層組織の評価・介入がどのように臨床に影響するかを学びました。
🔶【特別企画④】超音波が変える運動器リハビリテーション
- 工藤慎太郎先生(森ノ宮医療大学)
- 福吉正樹先生(運動器機能解剖学研究所)
超音波によって「見える」解剖が評価・介入に新たな視点を与える。
可視化された構造をもとにした介入の精度向上は、今後さらに重要になっていくと感じました。
🔶【特別企画⑤】プロ野球投手を診る極意
- 林典雄先生(運動器機能解剖学研究所)
- 村木孝行先生(運動器ケアしまだ病院)
- 宮武和馬先生(横浜市立大学整形外科)
トップアスリートの評価とコンディショニングにおける「徹底的に変化を見る”という姿勢」と、決して決めつけない柔軟な視点に多くの示唆をいただきました。
kotipilatesとして、臨床に還元するために
本講演会を通して得た最も大きな学びは、以下のような臨床姿勢の重要性です:
- 症状の出る/出ない条件の明確化
- 圧痛と症状の関係を客観視すること
- 仮説に基づいた解剖学的アプローチの実行
- 筋力とアライメントの両面からの評価
- 「決めつけず、とにかくよくする」ための柔軟な思考

koti pilatesでは、今後も最新の知見を学び続け、
“解剖に基づいたピラティス”を通して、より確かな変化をお届けできるスタジオでありたいと考えています。
改めまして、林先生の還暦、そして研究所の10周年という節目に心より敬意を表しますとともに、今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。
解剖に基づいたピラティスを豊橋で
koti pilatesでは、今回のような専門的な学びを活かし、
「ピラティス×解剖学」の視点で、お一人おひとりに寄り添うパーソナルセッションを提供しています。
「姿勢を整えたい」「不調を改善したい」
そんな方は、ぜひ豊橋でピラティスを始める第一歩としてご相談ください。