「夏バテ姿勢」が秋の不調を引き起こす?姿勢と自律神経の関係とは

クライアント

最近、朝起きてもなんだかスッキリしなくて…。日中もずっとだるい感じなんです。まだ夏バテかなぁ?

トレーナー

それ、実は“姿勢の乱れ”が関係しているかもしれませんよ。

クライアント

え、姿勢?たしかに最近はスマホばっかり見てて…でも関係あるんですか?

トレーナー

はい。夏の疲れが残っている体では、“前かがみの姿勢”が無意識にクセになりやすくて、そこから不調が続くケースが多いんです。

🔍 なぜ“夏バテ”は9月になっても抜けにくいのか?

「屋外のベンチに座り、首元に手を当てて疲れた表情を浮かべるアジア人女性。姿勢の乱れと不調を示唆する構図。」
「なんとなく疲れが抜けない…」その不調、姿勢から来ているかもしれません。

9月に入ると、気温は少しずつ下がるものの、体調が回復しきらないまま疲労が長引く方が多く見られます。

その理由の一つが、「夏に崩れた姿勢が、そのまま癖になっていること」です。

  • 冷房の効いた室内で丸くなった姿勢
  • スマホ・パソコンでの前かがみ
  • 運動不足による筋力の低下

これらの要素が積み重なり、「猫背」「巻き肩」「骨盤の後傾」などの“夏バテ姿勢”を作り出します。

クライアント

あっ…心当たりあります。ソファにゴロンとなって、スマホをずっと見てました…。しかも運動はまったくしていません…。

トレーナー

それが続くと、肩こり・頭痛・腰の重だるさ・気分の落ち込みなど、秋の“なんとなく不調”にもつながるんですよ。

🧠 姿勢と自律神経は深くつながっている

実は、姿勢と自律神経のバランスには、密接な関係があります。

ある研究によれば、胸郭が硬くなって呼吸が浅くなると、自律神経のうち「交感神経(活動モード)」が優位になり、リラックスできない状態が続いてしまうと報告されています【1】。

  • 背中が丸まっている
  • 呼吸が浅くなっている
  • 肋骨が動いていない

このような状態では、体が“緊張”を続けてしまうため、疲れが取れにくくなり、内臓機能やホルモン分泌にも影響が出ることも。

クライアント

じゃあ、姿勢を変えれば、自律神経も整いやすくなるってことですか?

トレーナー

そうなんです。呼吸が深くなることで、副交感神経(リラックスモード)が働きやすくなり、結果的に体が整ってくるんですよ。

💡 姿勢を整えると起きる「いいこと」

姿勢が整うことで起こる変化は、見た目だけではありません。

姿勢改善による変化内容
呼吸が深くなる横隔膜が使えるようになり、肺への酸素供給量アップ
血流が良くなる筋ポンプ作用が高まり、冷え・むくみが軽減
背骨・骨盤の動きが整う体の軸が安定し、疲れにくくなる
自律神経のバランス改善睡眠の質・集中力の向上、イライラ軽減など
クライアント

でも、良い姿勢を保つって難しいですよね。意識してもすぐ戻っちゃうし…。

トレーナー

実は“意識だけで姿勢を変える”のって、限界があるんです。だからこそ、“体の内側の感覚”を育てることが大事なんです。

🧘‍♀️ ピラティスなら、姿勢を“感覚から整える”ことができる

ピラティスでは、以下のようなアプローチで姿勢改善を行います。

  • 骨盤や背骨の位置を「感じながら」動く練習
  • 呼吸と連動した肋骨・胸郭の動きの習得
  • 過剰に頑張る筋肉は“ゆるめる”
  • 眠っていた筋肉を“目覚めさせる”

このように、無理に姿勢を「正す」のではなく、「自然と整う」感覚を育てるのがピラティスの特徴です。

クライアント

それなら、がんばらなくても続けられそうですね。それなら、がんばらなくても続けられそうですね。

トレーナー

はい。とくにこの9月は、“姿勢リセット”にとってちょうどいい時期です。夏の疲れを引きずらないためにも、今のうちに整えておきましょう!

☀️9月のカラダは、姿勢からリスタート

  • なんとなく疲れが抜けない
  • 朝から肩や腰が重だるい
  • 気分が落ち込みがち

そんな方は、“夏バテ姿勢”が原因かもしれません。

まずは姿勢を整えることから、秋の軽やかな毎日をスタートさせてみませんか?
豊橋でピラティスをはじめるなら、まずは体験セッションからどうぞ◎

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📝参考文献

【1】Kawaguchi M. et al., Postural alignment and autonomic nervous system, Journal of Physiological Anthropology, 2016.
【2】Sapsford R. et al., The role of the diaphragm in posture and core stability, Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2006.