【開催報告】ピラティス×運動療法セミナー『胸椎伸展をどう引き出すか』
2026年3月21日(土)、豊橋にてピラティス×運動療法セミナーを開催いたしました 。
今回のテーマは『胸椎伸展をどう引き出すか —評価から組み立てる運動指導—』
講師には、Masterpiece Body Roomの伊庭 利真 先生をお招きしました 。
伊庭先生はPHIピラティスのコンプリヘンシブインストラクターであり、専門学校での講師経験や多くのアスリート、医療従事者への指導実績をお持ちの、多角的な視点を持つ指導者です 。

「胸椎が硬い」を評価で解体する
多くの指導者が直面する「胸椎を伸ばそうとすると腰が反ってしまう(腰椎の過伸展)」という代償動作 。
本セミナーでは、単にエクササイズをなぞるのではなく、なぜその代償が起きるのかを解剖学的な「根拠」に基づいて紐解きました。
- 形状的伸展から能動的伸展へ:重力で伸びるのではなく、筋肉の負荷と伸張によって自らコントロールする伸展を目指します 。
- アクセルとブレーキの整理:上方回旋を助ける「前鋸筋・僧帽筋(アクセル)」と、妨げとなる「肩甲挙筋・広背筋(ブレーキ)」の関係性を整理。
- 前提条件を揃える:スウェイバック姿勢などの不良姿勢に対し、上位胸椎の伸展と下位胸椎の屈曲という、相反する可動をどう獲得するかを学びました 。
実践:代償を排し、伸展の「条件」を整える
ワークでは、カールアップテストやロールダウンテストといった評価指標を用い、なぜ「胸椎が反れないのか」という阻害因子を多角的に分析しました 。
単に「反る」という結果を求めるのではなく、指導方法や難易度の調整によって「できる条件」を整えるプロセスを実践しました。
- 阻害因子の除去(ブレーキの解放): 伸展動作を物理的に妨げている部位を特定し、肩甲挙筋や広背筋の伸張によって可動のブレーキを外します 。
- 難易度と強度の最適化: エクササイズそのものを変えずに、手の置く位置を前方にする、あるいは参考可動域(20〜25°)未満の範囲で動くなど、エラーが起きない環境設定を学びました 。
- 他エクササイズからの要素獲得: 目的の動作で代償が出る場合、別のエクササイズ(スワンに対する前鋸筋の活性化など)を経由して必要な要素を獲得し、動作の質を高める構成を体感しました。
参加者の皆さまからの声
「実践しながらの学びだったので非常に分かりやすく、自分自身の身体も楽になるのを感じました。一方で細かい身体の使い方が多いため、整形外科での施術においては、適応となる方を慎重に見極める視点も大切だと感じました」
「胸椎伸展を引き出すためのレッスンの組み方、伝え方、見るべきポイントがとてもクリアになりました。グループレッスンでも早速実践してみようと思います」
最後に
ご参加いただいた皆さま、そして深い知見を共有してくださった伊庭先生、本当にありがとうございました。
“考える理由”を言語化することで、指導は再現性を持ち、目の前のクライアントの身体を変える力になります。
次回の開催については、詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。

豊橋でピラティス
理学療法士の資格を有するピラティストレーナーによるセッション。
解剖学・運動学に基づく医学的なアプローチでリハビリからアスリートのパフォーマンスの向上、運動不足の解消までサポート。
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