痛みの原因は本当にそこですか?
1ヶ月前から肩が痛い
2−3日前に久しぶりにたくさん歩いて膝が痛くなった
休みの日によく寝たら腰が痛くなった
私たちはこんな風に体の問題を感じることはありますよね?
皆さん、こんな時どうしますか?
整形外科に行き、レントゲンやMRIをとり湿布や電気による治療を受けることもあると思います。
体の外側からでは、体の内部を観察することは難しいです。
レントゲンやMRIをとり、体の状態を見てもらうことはとても大切です。
しかし、レントゲンやMRIにうつる問題が本当に今感じている痛みに繋がっているのでしょうか?
今回は、書籍で紹介されていた内容のご紹介です。
コンディショニングラボ所長の理学療法士の園部俊晴先生「園部俊晴の臨床 膝関節」
https://motion-medical.co.jp/?pid=156726377
著名な先生の考えを何度も学べるのはありがたいです。
序文から名言連発で、読み応えがあります。
症例あるある
書籍の中で、中高年以上の方がレントゲンやMRIを撮影したらどのような結果になるか紹介されています。
中高年であれば半月板の損傷や関節の変性、軟骨の摩耗など、ほとんどの人に何らかの画像上の異常が診てとれるのではないかと言われています。
これは私たちも実際の現場で感じることです。
痛みや自覚症状がなくても、レントゲンやMRIで問題があるということです。
しかし、突然痛みを感じ、整形外科を受診しレントゲンやMRIを撮影し診断を下されます。
場合によっては手術が必要と判断されるケースもあります。
このプロセスは本当に良かったのでしょうか?
手術を受けたのにも関わらず「痛みが取れない」、「痛みがひどくなった」そんな方もいらっしゃるそうです。
画像上の問題が痛みを起こしている部位である可能性もありますが、それ以外の部位で痛みが起こっている場合もあります。
前述したように、中高年の場合には痛みなどの自覚症状がない場合でも、変性や損傷がある確率は高いと言われています。
加齢による一種不可避の痛みを感じ始める前からの損傷で、画像の問題が痛みを引き起こしていなかった部位を手術をするという方法にもなってしまう可能性があります。
例えば、膝の屈伸の際に引っかかる感覚がある(キャッチング)、痛みと共に屈伸ができなくなる(ロッキング)や炎症がある場合には手術が必要な状況では手術が必要です。
しかし、それ以外の状況もあります。
ここで大切なのは、痛みの原因の特定です。
痛みが体のどこが問題なのか、どこが痛みを引き起こしているのか?
画像で問題があってもそこが必ずしも痛みの原因であると特定できない場合もあります。
痛みの発生部位が他にあると特定できた場合には、身体の痛みの解決の適切な方法へ導くことができます。
まとめ
痛みは様々なことが原因となります。
レントゲンやMRIで必ずしも問題となる組織が見つかるわけではありません。
なぜ痛みが起こっているのかを理解して、自分の体を自分で守ることが大切ですね。
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まずは自分自身を知ることから始めていきましょう。
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