エロンゲーションって何??
姿勢を良くしたい。
ピラティスを始める理由のひとつとして多くの方があげられます。
ポールスターピラティスの動きの原理原則の中に「軸のエロンゲーション&コアコントロール」というものがあります。
この考え方は最適な姿勢を保つためにとても大切です。
2020/10/19から毎週月曜3回にわけて、この「軸のエロンゲーション&コアコントロール」についてオンラインセミナーで学んでいます。
その他の原理原則シリーズのセミナー忘備録は過去のブログも興味がありましたらご覧になってください。
エロンゲーションelongationとは?
この言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思います。
日本語では「伸張」と訳されます。
伸張ってのばすってこと??
姿勢をよくするためにのばす。
あたり前のことじゃん。
そう思われた方もいらっしゃると思います。
では皆さん、今からその場で伸ばした姿勢にしてみてください。
伸ばした姿勢はどんな状態ですか?
快適ですか?
おそらく多くの方は伸びているけど、体のどこかが必要以上に力が入ってしまっているのではないでしょうか?
力は必要以上に入っている状態では快適な姿勢とは言えませんね。
エロンゲーションというのは、とにかく伸ばすというわけではありません。
軸のエロンゲーションは、姿勢や動作の効率性や自由度を最大限に引き出すことです。
ポールスターピラティスコース資料より
効率性…?自由度…?
効率性が最大限とは、省エネであることです。
先ほど姿勢を伸ばし無理やり、いわゆる良い姿勢にしたとしても長くは続きません。
必要最小限の力で姿勢を保つことがポイントです。
そして、必要最小限と言っても休んでいる状態ではありません。
体の動きがどんな動きにも対応できるような状態であることが大切です。これが簡単にいうと自由度が最大限ということです。
効率性・自由度が最大限はニュートラルの状態
軸のエロンゲーションを適切に得られるためにはニュートラルであることがポイントになります。
ニュートラルは車のニュートラルと一緒でアクセルでもブレーキでもない状態です。
ただエンジンは停止していません。いつでもどちらにも動ける状態です。
この状態は体としては安定している状態です。
不安定ではいつでも動ける状態ではありません。
では、安定性とは何なのでしょうか?
今回のオンラインセミナーやピラティスの養成コースでも紹介されるのがパンジャビの安定性のモデルです。
1992年のかなり前の研究ですが、姿勢や動きを理解する上で非常に大切な考え方です。
身体の安定性は三つの要素から成り立っています。
- Inert=受動的な組織(骨格、靭帯、筋膜、椎間板)
- Contractile=収縮性のある組織(筋肉)
- Motor Control=モーターコントロール(神経系)
神経からの指令により筋肉による最適な力で、骨格の適切な状態へ促し、身体の安定性を向上させてくれます。
三つの要素のうち一つでも欠けてしまっては安定性は得ることができません。
この安定性が得られた、どの方向へも動きやすい位置をニュートラルゾーンとパンジャビはおしゃっています。
図のように、どの方向にも負担がかかっているわけではなく、身体が良好な位置状態のことです。
体への負担を軽減するエロンゲーション
軸のエロンゲーションは身体を安定させ、ニュートラルの状態を保つことが可能となります。
ピラティスを通して原理原則の一つである軸のエロンゲーションを学ぶことで、日常生活での動きが身体への負担が軽減することでできます。
最適な神経から指令、筋肉の活動、骨格。
それぞれの要素が適切に機能するために軸のエロンゲーションがとても重要になります。
効率的で疲れにくい体を目指すためにはピラティスは最適ですね。
みなさんはどんな体を目指したいですか?
豊橋でピラティス
理学療法士の資格を有するピラティストレーナーによるセッション。
解剖学・運動学に基づく医学的なアプローチでリハビリからアスリートのパフォーマンスの向上、運動不足の解消までサポート。
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